スポンサーリンク

「ボールを遠くへ投げられるようになりたいんだ。」その1

みどりさん
みどりさん

こんにちは。みどりです。

「気づく」「意識する」「比べる」などをキーワードに、今回、次回の記事を担当します。

このシリーズでは「ボールを遠くへ投げられるようになりたいんだ」という、我が子【うさぎ🐰】の呟きをもとに、気づくこと、比べることなどに触れてみたいと思います。

「ボールを遠くへ投げられるようになりたいんだ。」

ある日、我が子【うさぎ🐰】はそんな話をしてくれました。
それは、長年自分の中でうまくできないことの一つだったとのこと。

ボールを遠くまで投げる
ねらったところに投げる

これって、「できるようになりたい」と願う子どもって結構いるのではないかなと思います。
大人が見ても、誰かが力強くボールを投げる姿は、かっこよく見えたりしますよね ^^


【うさぎ🐰】は、友だちとボールを投げ合う機会があり、自分の投げ方と友だちの投げ方は似ているようで異なることに気づいたそう。

友だちがボールを投げる時には、踏み込んだ足から、腰、背中、手にパワーが伝わっているように見える。
それに対して自分は足を一歩踏み込んではいるものの、それは上まで伝わっておらず、結局手の振りだけで投げている。

ボールを投げる子どものイラスト

なんという気づき!素晴らしい✨
思わず『自分でそこに気づくようになるなんて、感慨深いわぁ…』と伝えてしまいました ^^

『ボールを投げる』動きの発達

我が子の話を聞いて、ボールを投げるという動きについて、少し調べてみました。
『一般社団法人 日本トップリーグ連携機構』のホームページより、少し長いですが、一部抜粋してご紹介します。

元の文章では、「上の写真(パターン1)」などと写真に基づいて説明されていますが、ここでは写真は引用していません。興味のある方は、引用元をぜひご確認くださいね。

 ここでは、幼稚園の年長の子どもたちを対象に、「投げる」を1つの例として、片手でボールを持って上手で投げる、いわゆる野球型・ソフトボール型の投げ方を使って評価をしています。
 上の写真(パターン1)では、子どもはただボールを持って、放っているだけです。ところが、下の写真(パターン2)では、ボールを持って、投げる前に体をひねっていることがわかります。下の写真の子どものほうが、からだをひねるという動きが、発達しています。
 次の写真を見てみましょう。1枚目の写真との違いは、足のステップが確認できます。上の写真(パターン3)の子どもは、右手で投げて、右足を出しています。あまりかっこよくはない投げ方だと思います。しかし、ほとんどの人が、初めてボールを持って投げるときには、足を出したとき、投げる側と同じ側の足を出しています。
   ~中略~
 実際には、この投げ方では遠くに投げたり速いボールを投げたりすることはできません。そこで、子どもは目的を持って遠くに投げるために、他の子どもや先生たちの動きを見ながら、逆足を出すように発達していきます。
   ~中略~
 下の写真(パターン4)の子どもは、この中では最もよい動きです。体を大きくひねっていますし、脚も腕もバランスをとって上げています。大きなステップで、フォロースルーもできています。紹介したようにパターン1、2、3、4の流れで、足のステップが始まって(パターン3)、この子(パターン4)に至ります。パターン4の次には、パターン5というのがあって、野球の投手で遠くに投げるためにワインドアップモーションをして投げるというようなものがあります。写真がないのは、幼児期の頃にワインドアップモーションで投げる子どもが、今はほとんどいません。

https://japantopleague.jp/static/special/playwithball_0007/
一般社団法人 日本トップリーグ連携機構 7.投げる動作フォームの発達例 より抜粋

まとめると、

 パターン1 ただボールを持って放る
 パターン2 投げる前に体をひねる
 パターン3 パターン2に足のステップが加わるが、手と同側の足が前にでる
 パターン4 体を大きくひねり、大きなステップで、手と反対側の足が前にでる
       フォロースルーができている
 パターン5 ワインドアップモーションで投げる(野球の投手のような投げ方)

という感じ。
パターン1→5に変化していくのは、「成長」「発達」と表現されていますね。
それらを支えるのが、目的を持って投げること。
そのために先生や友だちの様子を見て逆の足を出す真似をし始めるとも書かれています。

なるほど!
となると、【うさぎ🐰】の気づきは、もしかしたらパターン4のあたりがうまくできていないという感覚が自分の中にあった、ということになるのかもしれないですね💡

大事なのは、「遠くに投げたい」という目的や意識。
目的を達成するために、工夫をすると言うわけです。

幼稚園児も【うさぎ🐰】も、
「自分はどんなふうに投げているのかな?」
「友だちはどんなふうに投げているのかな?」
と、「投げる事」に興味をもって情報収集しています。
(幼稚園児は年齢的に、言葉で明確に考える訳ではないかもしれませんが…)

例えば…「怒られるから渋々する」なんて動機では、すること自体楽しくありませんし、やればいいんでしょ、となっちゃうのは大人も一緒ですよね。
それではきっと、人の動きに興味をもつ事なんでできませんし、そもそも自分の動きにすら興味をもつことは難しくなるでしょう。


では、興味をもって自分からやってみることが、どうして大切なのか…?
次回は、その辺りについて考えてみたいと思います^ ^★




この記事を書いた人
みどりさん

甘えん坊チワワのお母さん・みどりさんです。
プロフィール写真は、うちのチワワをもとに(AIにお願いして😆)新たに作ってみました。

普段は、姉と共に発達支援の教室【まなび舎ぽっと】でお仕事をしています。
そして最近は「すきがあつまるみんなの図書館たう」という私設図書館をオープン。
新しい場、新しい出会いにワクワクしている今日この頃です^ ^

もともとは特別支援学校教諭のお仕事を20年していました。
子どもを中心とした「からだの育ち」に興味があります。
フェルデンクライス・メソッドをコツコツ学び続けています。

みどりさんをフォローする
からだのはなし
みどりさんをフォローする

コメント