子どもと過ごす夏に
夏の日差しは肌や心にとっては、毎日刺激の連続。紫外線にさらされると肌は乾燥して、赤みやかゆみが出ることも。そんな時こそ自然の力を借りて、親子で季節を感じるセルフケアを取り入れてみませんか?
紫外線をアロマとハーブで『守る』 『癒す』セルフケア
敏感な肌や未熟な免疫を持つ赤ちゃんにも安心して使える、アロマとハーブをご紹介します。
≪おすすめのアロマ(精油)≫
○ラベンダー
鎮静・抗炎症作用があり、日焼け後のケアにも
○ローズ
保湿・皮膚再生を助け、香りによるリラックス効果も
≪おすすめハーブティー≫
○ルイボス
抗酸化作用が高く、ノンカフェイン
○ネトル
鉄分・ミネラルが豊富で授乳期のママにもおすすめ
○ローズヒップ
ビタミンCが豊富で、紫外線に内側からサポート
赤ちゃんやお子さん向け ハーブとアロマの安全ガイド
≪アロマ使用ガイド≫
○0歳~2歳(乳児期)
この時期に赤ちゃんには精油の直接使用は避けるべきです。肌に塗布するトリートメントやアロマバスは原則として控え、芳香浴も慎重に行う必要があります。香りに対する不快感を言葉で伝えられないため、低濃度・短時間での空間への配慮が重要です。精油を使う場合は、大人が衣類や空間にスプレーするなど、間接的な方法にとどめましょう。
○3歳~5歳(幼児期)
少しずつ精油の香りに触れることが可能になりますが、使用は限定されます。芳香浴が中心で、肌への使用は避けるか、専門家の指導のもとで行うのが安心です。ラベンダーやオレンジスィートなど、穏やかな香りの精油を1~2滴、ディフューザーで短時間使用する程度が目安です。精油の濃度は0.1%~0.3%以下が推奨されます。
○6歳~12歳(学童期)
精油の外用も少しずつ可能になります。フェイスケアには0.5%以下の希釈、ボディケアには1%以下が目安です。ラベンダー、ティトゥリー、レモンなど、日常的なケアに役立つ精油を、キャリアオイルに希釈して使用できます。ただし、刺激の強い精油(例ペパーミント、ユーカリ)は避けるか、濃度を調整する必要があります。
○13歳以上(思春期以降)
多くの精油が使用可能となり、心身のバランスを整えるセルフケアに活用できます。ホルモンバランスが変化しやすい時期なので、クラリセージやゼラニウムなどの精油は慎重に選ぶ必要があります。芳香浴、トリートメント、スキンケアなど目的に応じて、使い分けるといいでしょう。濃度はフェイスケアで0.5%、ボディーケアで1~2%が基本です。
≪ハーブ使用ガイド≫
○0歳~2歳(乳幼児期)
この時期の赤ちゃんは、肌や呼吸器が非常に敏感で、刺激によるリスクが高いです。基本的にハーブの使用は避けましょう。精油やハーブティーはもちろん、芳香浴や外用も原則として控えましょう。
○3歳~5歳(幼児期)
少しずつハーブに触れることが可能になりますが、使用は限定されます。例えば、カモミールやエルダーフラワーなど、穏やかな作用を持つハーブは、薄めて少量から試すことができます。外用の場合は必ずパッチテストを行い、肌に異常がないか、確認してから使用しましょう。
○6歳~12歳(学童期)
使用できるハーブの種類が広がります。ペパーミントやレモンバームなど、日常的なケアに役立つハーブを通常濃度で取り入れることが可能になります。ハーブティーの飲用だけでなく、湿布やスプレーなどの外用も活用できます。ただし、強いハーブ(例 セージやローズマリー等)は避けるか、使用量を調整する必要があります。
○13歳以上(思春期以降)
多くの一般的なハーブの使用が可能となり、精油との併用も視野に入ります。ただし、体調や既往歴によっては注意が必要です。特にホルモンバランスが変化しやすい時期なので、月経周期や精神的な不安定さに配慮したハーブ選びが大切です。
※1.精油の使用は年齢、体質、環境により異なるため、専門機関のガイドラインを参照することが推奨されます
※2.乳幼児期への精油使用は、日本アロマ環境協会(AEAJ)および日本メディカルハーブ協会(JAMHA)の安全基準に基づき、慎重な判断が必要です
※3.濃度の目安は、AEAJ「アロマテラピー検定公式テキスト」およびJAMHA「メディカルハーブ安全性ガイドライン」に準拠しています
興味がある方へ
参考文献
- 日本アロマ環境協会(AEAJ)『アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級』
- 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)『メディカルハーブ安全ガイドライン』
- 環境省『紫外線環境保健マニュアル
≪参考サイト≫
- 日本アロマ環境協会(AEAJ)公式サイトhttps://www.aromakankyo.or.jp
サイト内 アロマを楽しむ
- 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)公式サイト https://www.medicalherb.or.jp
サイト内 ハーブのある暮らし メディカルハーブ事典
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