「私って子育てに向いてないのかも」と感じる瞬間がありませんか?
朝から子どもに振り回されて、思わず怒鳴ってしまう。
夜、寝顔を見ながら「言い過ぎてしまった…」と涙が出る。
「こんなにしんどいのって私だけ?」「他の人はどうしてあんなに余裕があるんだろう」
そんなふうに思う日が、私にもありました。
*「私も同じ…!」と思う方
*保護者としてだけでなく、子どもとかかわる機会のある方
*そんな思いを持つ方の支えになりたいなあと思う方
に向けて、私が出会った2冊の本を今日は紹介したいと思います。

『「私、子育て向いてないかも」がラクになる本』
まず、一冊目は、モラハラ対策カウンセラーJoeさんの『「私、子育て向いてないかも」がラクになる本』です。


Joeさんは「この本はお母さんに向けて作った」と、はっきり書かれています。
(でも内容は、お母さんだけでなくお父さんや祖父母など、誰が読んでも役に立ちます!)
『自分の人生よりも子どもの幸せを願っている』そんな子育ての中で起こるイライラや孤独など、“よくあるけど誰にも言えない”ような悩みに光を当ててくれます。
何より大切なのは、「親がラクになること」。
子どもにとって最も大切なのは、完璧な親ではなく「心に余裕のある親」と、Joeさんは言います。
イライラを抱えながら無理に頑張り続けるよりも、少し力を抜いて笑える時間を持てるほうが、親子にとって幸せなはず。
Joeさんの本は、そうした「親自身の幸福」にしっかり目を向け、そのための言葉の使い方や考え方の切り替え方を、やさしく教えてくれます。
『発達障害の子を持つ親の心が楽になる本』
そしてもう一冊、同じように私の心をラクにしてくれた本があります。
それが、外科医ちっちさんの
『発達障害の子を持つ親の心が楽になる本』です。

この本は、発達特性のあるお子さんを育てながら医師として働くちっちさんが、自身の体験と専門知識をもとに書かれたものです。
子どもは一人ひとり全て異なり、とある対応が全ての子どもに当てはまるわけではありません。
「結局、親はどうしたらいいの?」という思いは、親の自信をなくし、孤立感を増すことにつながったりします。
そのリアルな気持ちに、真正面から寄り添ってくれる一冊です。
Joeさんと同じく、ちっちさんも子育てが困難であるほど、「親の心の余裕」が子どもの安定にもつながると言っています。
発達に特性のある子どもとの関わりは、予測がつきにくく、親も不安や苛立ちを抱えやすいもの。
そんなとき、親にほんの少しでも「心の余裕」があるかどうかで、反応や選択が変わります。
「戦略的に余裕をもつ」ための一冊です。
2冊の共通点
Joeさんの本が「自己否定しがちな親の心」に寄り添ってくれるとしたら、ちっちさんの本は「特性をもつ子どもとの現実に向き合う親の心」に寄り添ってくれると言えます。
どちらの本にも共通しているのは、気持ちに寄り添うだけではなく、そこからどうやって少しずつ回復していけるかの、“具体的なステップ”が示されている点です。
Joeさんの本では、たとえば
「コミュニケーションのルール」について、基本的な考え方に加え、初級編〜上級編に分けて目的や具体的な行動が書かれています。
「このルールが難しく感じる場合」なんて内容もあるように、とっても細かなパターンに分けられています。
また、外科医ちっちさんの本。
例えば、
「愛情をかければ素直で賢い子に育つ」
「他人のアドバイスを参考にするとよい」
みたいな、子育てにおいて「そんなこと、知っているし分かっているけど、無理!」なことってありますよね。
そんな、よくある子育ての「こうあるべき」「こうするべき」という個々の事例に、「こういう考え方はどう?」と一つひとつ考え方を提示してくれます。
読んで終わりではなく、読んだあとに「今日からやってみようかな」と思える。
それが、この2冊のいちばんの魅力だと思います。
がんばる親の心が、少しだけラクになる。
そのきっかけをくれる2冊の本を、読んでみませんか?
コメント