「おなじ」だけど「ちがう」
かわいい〜(*´艸`*)
我が家のごまちゃんです。めっちゃかわいい〜(*´艸`*)
みーんな同じごまちゃん。だけど比べてみると違うところがあります。
・立っているごまちゃんと寝ているごまちゃん
・笑っているごまちゃんと口を閉じてるごまちゃん
・鼻水を垂らしているごまちゃん(←よーくみてみて!)とすっきりごまちゃん
・くまもんと一緒に写っているごまちゃんと1ワンで写っているごまちゃん
私たちはものを観察をする時、視点や基準の持ち方によって「おなじところもあるけれどちがうところもある」という思考がうまれてきます。
実はこの思考がとっても大事なんです!
「おなじとちがう」で考えてみよ
①例えば・・・漢字
「犬」「大」「太」
どれも「大」は同じだけど点の位置がちがう
それで全く違う意味になってしまう。
②例えば・・・算数の文章題
「5個のりんごと3個のりんご、あわせていくつ?」
「5個とのりんごから3個のりんごを食べました。のこりはいくつ?」
数字は同じだけど、「あわせて」と「のこりは」の違いがある。
①だと、点の場所のちがいに気づく力が備わっていると自ずと違いに気づくし、
②だと言葉のちがいに気づく力が備わっていると違いに気づきます。
でも、まだそこに一人で気づけない人には、気づけるようなかかわりが必要になっていきます。
そして「おなじとちがう」は、コミュニケーションでも大事な視点になってきます。
③例えば・・・ちょっと問題
「目的地まで1時間ちょっとかかるかな?」という話から、どれくらいの時間をイメージしますか?
先日辛坊治郎さんのラジオを聞いていたらこんなことを言ってました。
「若い人にとって”1時間ちょっと”は、1時間を少し超えるイメージ、例えば1時間5分とか。もともとはそうではなく1時間よりちょっと短いイメージ、58分みたいな。同じことばだけど、まったく違った捉えでびっくりした」と。
「同じことば」だけどどの言葉の捉えが違ったという話です。
辛坊治郎さんは、「これだけ感覚が違っていれば、かみ合わないよね〜。待ち合わせしても10分程度時間に差がでちゃうよね。」と言っていました。
言葉の概念も時間の感覚も、文化や時代、育った環境によって違うんですよね。
こういう場合は、やはり話をしながら「おなじところとちがうところ」で整理していくと、分かり合えたり、改善点が見つかったりするものです。
根拠をもって考える
「考える力のおはなしシリーズ その2」 に記しましたが
子どもを自分で考え行動できるそんな人(自立した学習者)に育てていくことが
私たち大人の役割だと思っています。
子どもの育ちの中で
本人が「違う」を意識しだすのは人見知りの時期だといわれています。
それに比べ「同じ」を意識するのは1歳を超えたぐらいから。
両方とも脳の育ちと共に学んでいくことなんです。
「同じ」と「違う」から「比較(比べる)」に
「比較(比べる)」から「分類(わける・あつめる)」に人の思考力は発展していきます。
その過程の中で、私たちは様々な比べる基準をまなび、その基準をそろえることで正確に分類ができることを知ります。
こうやって私たちは「根拠をもって考える」スキル、つまり論理的な思考を身につけていくのです。
今日からでも明日からでも、ぜひ「ここが同じだね」「ここが違うね」「どこが同じかな?」「どこが違うかな?」と意識して声をかけてみてください。
このちょっとした声かけや導きが、子どもの根拠をもって考える力、つまり論理的な思考を育む大きなきっかけとなるのです。
≪考える力のおはなし≫シリーズ
その1 考える力の3つのステップ
その2 子どもが考える力を発揮するためには
その3 入力はボトルキャップとボトルネック
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